・ラスボス戦後に訪れられるグラン・ソレンについて
フラビアンの台詞から時期は竜征任務のあたりであることが分かる。ただ、それを確認した周回はマデリンの夜逃げイベントをスルーした状態だったのだが、マデリンの店は夜逃げイベント開始時点の配置になっていた。
あの世界はパラレルワールドというか、無数の円環のうちの一つということなのかもしれない。
主人公が界の王となった後、エヴァーフォールや領都はどうなったんだろう。
・「孤独」
ドミニクからエドマンの人間関係について聞ける。要約すると血縁はすべて絶えて天涯孤独の身とのこと。自称大甥だったかのフェデルは、実際には血の繋がりはないらしい。
孤独エンドのカットは短く分かりづらい部分もあるが、あれは生贄となった相手だけでなく、そのほかの「絆」、他者との繋がり全てを捧げている、ということなのだろうか。
またエリノアへの錯乱などを勝手に深読みすると、エドマンは新たに絆を結ぶことも許されない状態なのかもしれない。自分はエドマンにかなり同情的だから、これについては主観が入りすぎているとは思うが。
「ここではない、どこか」を求める魂を持つ人間を、「ここ」にいる者たちの絆が繋ぎ止めているのだろうか。それを自覚させながら、最後にはそれすらも振り切って進まなければならないのはずいぶんな話だと感じる。そして主人公は断ち切ったつもりでも皆が向けてくれる想いは確かに残っていたからこそ、二人はカサディスに帰れたのだろうか。
・泥漬けの小瓶
ありがたい。ありがたいのだが。
これ渡して「うっ」じゃなくて悪態つかれてたらたぶん立ち直れなかった。恋仲になりたくないだけであって嫌われたいわけじゃない(普通の良好な関係は普通に維持したい)から、極端から極端に緊急回避するのやめて。
・黒呪島
いやー実家に来たみたいだなぁ~! ディグアウターの血が騒ぐぜ~!(当時の感想)
終わってみたらキレ散らかしながら終わってないことにキレ散らかしていた。特に囚人ゴアサイクロプス二体の部屋。馬鹿がよ。
これたぶん、元ネタは魔界村なんだろう。魔界村を知識でしか知らない人間だが、あるギミックが魔界村の特徴と合致するのは偶然ではないと思う。あとラスボスの面とか。
主人公の体験であるメインストーリーの方とは逆に、他人の足跡を追うかたちでストーリーが展開する。ただ、ほとんどあらすじを拾って読むだけの添え物くらいの比重なので、ストーリーにはあまり盛り上がりを感じることができなかった。これ、今のカプコンだったらもっといい感じに仕立ててくれると思う。2が楽しみ。
戦闘メインのコンテンツだから攻略は良い意味でストレスフルでとても楽しかった。ただ想定外のことが多すぎて基本的にキレ散らかしていた。デス二回目でエルダーオーガが乱入した上にデスがポーンたち全員を撫で斬りして帰って行った時は、内心で雄叫び上げながらエルダーオーガのケツをアビスペイン一閃突きで掘削した。このゲームに返り血があったらひどいことになっていただろう。
一つだけ、プレイヤー側の魔法詠唱の長さと敵の攻撃スピードが噛み合ってないことは気になった。自分のプレイヤースキルが低いのもあるだろうが、速詠+竜王の指輪でも遅い。その半分でも遅いくらい。仮にエルデンリングくらいの速さ(技量70とする)で撃てたとしても、かなり細かい立ち回りが要求されると思う。エルデンリングと違って近接武器を持てるわけでもないし。
・グッドフェロー
マーガレット含め本編では初回蒼月塔以外でロストを出さなかったのに、黒呪島では何度もロストさせてしまった。下手くそでごめん……とへこんだ。
バーナビーは「我らに遠慮や気遣いは無用」と言ってくれているが、へこむものはへこむし気遣いだってしてしまうのが人情である。ずっと一緒に旅してきた愛着の強い相手だから、なおさら苦しむ姿は見たくないと思う。
しかしロスト後、リムから再召喚する時のカメラ映りがなんかだいぶいい。すごいキリッとした顔で出てくる。何故だ。
基本戦術はスタミナ回復用アイテムを大量に持たせスキルでスタミナ切れモーションを軽減して、自分が敵を引きつけている間に全霊弓をバカスカ撃ってもらう感じだった。グッドフェローの突破力がなかったらもっと苦戦していただろう。エインセルにとっていい相棒だと本当に思う。
・オルガさん
ポーンたちからメタメタに言われる人。いやポーンたちは事実しか言わないけど、事実が人を傷つけることもあるんだよと言いたい。
・バロック
黒呪島エンジョイ勢。錬金術師とのこと。
台詞がかなり多い。用事があって話し掛けた時に新しい台詞を出してきたものの、こっちはボタン連打してるから間違って飛ばす、みたいなことが頻発するくらいには多い。内容も色々で、今までここに来た覚者についてや、自分がどういうスタンスなのかについて。
明らかに深き高みで何が待ち受けていて何が起こるのかを知っている。そして主人公も知っていると判断して話題を振ってくる。これ、一周目でも発生する会話なのかな……
この人のポーンは乱入でロストしたとのことだが、入江に出てきた後も再召喚する様子がない。たぶんキャラクターを増やすには現実の方でのコストの問題があったんだろう。出したところで割り振る役割もないし。
・アッシュ
サイクルの周期ってそこまで短いスパンで回ることあるのか……
「他人の専従ポーンを別の覚者が引き継ぐ」「覚者が魔物に変ずる」など、興味深い話を聞けた。いや別に対話できたわけではないが。
自分が知るドラゴンは「立ち向かうか絆を捨てて力を得るか選んでね(要約)(選択後も再度の確認あり)」としか言っていなかったから、大切なものを代償に願いをどうこう、というのは初耳だった。
アッシュのようなイレギュラーが現れたために、本来あらゆる願いを叶えられるはずの選択に「力を得れば王様になれるよ(要約)」という文言をつけて覚者の思考を誘導しているのかもしれない。
気になったことと言えば、この人の台詞、エヴァーフォールについては一切触れていない気がする。
グレーテはドラゴン戦を越えているはずなのに、当時のアッシュは彼女がドラゴンに殺されたと認識していた。エヴァーフォールの性質からして当時はなかったというのは有り得ないはずだし、ドラゴンを倒して界王の元まで行っている以上は「大地が裂けることも、空を暗黒が覆うこともなく」という話はおかしいように思う。
あと、グレーテの時の生贄にはならなかったのだろうか、この人。
下手するとドラゴン戦からのグレーテの足跡が全て消えている可能性もある?
しかし主を写したポーンのことを「貴女の心を映し、貴女そのものとなった」と認識しているのには「うーん……」となる。グレーテとオルガ(霊)にそれぞれ向けていたはずの愛情が、グレーテに先立たれオルガ(霊)も心を壊してしまったことへのショックで混同しておかしなことになっている気がする。当人たちはそれでいいみたいだから、外野がとやかく言うことではないが。
・オルガ(霊)
アッシュを愛する自分を自覚しながらも、肉体的にはポーンのままだったらしい。ポーンが人間になるのはどういう条件が必要なのだろうか。それともアッシュが愛したのは「ポーンのオルガ(霊)」だから、オルガ(霊)はポーンからの脱却を望まなかったということなのか。
ドラゴンに捧げられたとしても、存在が根本から消え去ることはないらしい。
オルガ(霊)によって、界王戦で負けた後に専従たちがどうなるのかの一例を知ることとなった。エンディングを見るために二周目の時に一度わざと負けてるわけだが、グッドフェローもそんな風になっていたかもしれないのかと思うとへこむ。
・ダイモーン
吸引力の変わらないただ一つの掃除機やめろ。
・モンテバンク
「特殊なアイテムの効果までは複製できない」と言いながら、天書“漲れ光よ”やら黒呪島にしかいない魔物の素材やらはバッチリ複製できる。このお方、やはり界王か……
・アスカロンとエルハーベン
ウルドラゴン(オフライン)をボコって身包みを剥ぎ、野良暴れドレイクをボコって変質させ、界王モンテバンクのお力を以てして最大まで強化した二振り。
大弓とダガーが入手できていたグッドフェローはともかく、エインセルは黒呪島で全然一切これっぽっちも武器の更新が出来なかったから、アスカロンがなかったらダイモーンも倒せなかったと思う。あとシンプルながら品のいい見た目が好き。
・ダイモーン・リベンジ
たぶんダイソン対策に弓を使えるジョブにするべきなんだろうけど、立ち回りに慣れてないからミスティックナイトのまま挑んだ。こいつに会心の矢ぶち込んだらやっぱり問答無用で死ぬのかな。
ダイソンはしがみつきからの怯み狙いで対応。アビスペイン無しでも頭を数回殴ればすぐ怯む。なので基本的に張り付いていないといけない。二回目で失敗して残り一ゲージをソロで戦うことになった。
攻撃兼離脱手段として空魔突をセット。ロックビートの振動対策でもある。一閃突きだと股下をくぐり抜けてしまうため。
魔法がメインのターンと、肉弾戦がメインのターンが交互に来る? 魔法は回避を優先して、肉弾戦になったらジャストガードを打ちつつ殴る。ソロだとエンチャとアビスペインをかけ直すタイミングはほぼないが、切れていてもダメージは入るから諦めないで攻撃し続けた。
三回目のダイソンをクリアできただけに、二回目の失敗が本当に悔やまれる。グッドフェローに「助けてください」って言われたのに何もできなかった……
・アッシュとオルガ(霊)
お前らいい感じの雰囲気出してるけどなァ!
疲労困憊のままグッドフェローもまだ呼び戻せてないのに他人のいちゃつき見せつけられてるんだぞこっちは!
何らかの寸志があってもいいのではないのかね! 寸志が! 勝手に成仏すんなや! なんか寄越せコラ!!
・グッドフェロー
リムから呼び出された瞬間に肩に担ぎ上げられて狂喜乱舞されて、ぐえってなりながら驚いたと思う。お前の仇は討ったぞオラァ!
・オルガさん
オルガ(霊)とは同姓同名の別人だったが、名前が同じだからか憑依されていたとのこと。本人は覚者らしい。
・「ダイモーン(覚醒形態)を倒せ」
そのうちやるけど今はやだ。
・グレーテ
ドラゴンには自由意志がほぼないとのこと。
自分の意志がドラゴンとしての本能にも似た使命に塗り潰されていくというのは、どれだけ恐ろしいことだったろう。
そして自分の養い子を歪んだ円環に巻き込まざるを得なくなった時、どれほど絶望しただろう。
しかしオルガ(霊)も露出の多い服装だったが、デザインワークスのグレーテも随分すごい格好をしている。この二人に育てられた若かりし頃のアッシュくん、まあいろいろ大変だったろうな。
ここまで。黒呪島二周目はやるつもりだが、今はとりあえず界王モンテバンクに素材複製してもらいながらのんびり二人旅を眺めたい気分。グランシスの青空が目にしみる。