忍者ブログ

雑記帳

ゲームのプレイ日記など

ふせったーからの移行記事:エコーナイトについてダラダラ書いたもの。

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ふせったーからの移行記事:エコーナイトについてダラダラ書いたもの。

デラシネとかもちょっとだけからめて

 エコーナイトシリーズ三作とアドベンチャープレイヤー収録の番外編#1を遊んで、自分が抱いた感想は「既に終わってしまった悲劇に救いをもたらす物語」だった。登場人物はほぼ全員死亡しており、プレステで発売された2作品で主人公に備わっていた過去に飛ぶ異能を用いても、彼らが死んでしまった事実を覆すことはできない。
 これがDéracinéとの最大の違いだと思う。タイムラインへの干渉力と影響を及ぼしうる範囲はデラシネの妖精さんより眠りの支配者のリチャード・オズモンドの方が強いと思うが、「現在において確定している生死には影響を及ぼせない」「異能を自分では一切制御できていない」という点が大きく異なる。リチャードの異能は決して、既に終わった悲劇を変えられない。彼の異能が示すのは、悲劇の中で死んだ者たちの魂を救うか否かの選択のみである。

 そもそもの話、主人公の大目標が幽霊たちの未練を晴らすことだったのは乗客乗員の名簿を託された番外編の#1だけで、メインシリーズでは目標達成のための過程に過ぎない。
 また解決が任意な課題が提示される。それらをスルーして昇天していない幽霊がいる状態でもゲームはクリアできる。
 その上で、初代と眠りの支配者においては幽霊全員の未練を晴らした時だけのみ、主人公は赤い石との因縁から解放される機会を得る。ネビュラは赤い石との因縁に敗北したリチャード・オズモンドの存在がまずあり、主人公が真相と自身の正体に至れるか、そしてクラウディアの最期の願いに応えられるかに関わってくる。
 どの作品でも「幽霊全員を昇天させる」かつ「差し出された赤い石を受け取らない」ことで、最も良いエンディングを迎えられる。赤い石の犠牲者たちに手を差し伸べてようやく、主人公は自身に降りかかろうとする赤い石にまつわる悲劇から抜け出し、その先に到達する。

 リチャードにできるのは過去を変えることではない。未練という過去を解き、死者たちの擦り切れた願いを聞き届けることである。ゆえに紅石は様々な次元で彼を見出すのかもしれない。紅石を生み出しうる者、赤い石の継承者として。または自らと同じように願いを聞き届ける存在として。
 そして運命すらねじ曲げる紅石から逃れるためには、紅石によって引き起こされた悲劇に完全な終止符を打つ必要があるのだろうと思う。


 色々妄想してみると、エコーナイトとデラシネは登場するアイテムに類似性はあれど、性質はかなり異なるように感じる。
 自分はエコーナイトシリーズの系譜を継承しているのはBloodborneの方で、Déracinéは#1の直系だと思っている。


 眠りの支配者でグッドエンディングに到達するような行動を取り続けるリチャードについては「自分の目的が最優先だが、それはそれとして困ってる人を放っておくことができない(知っていながら放置すること自体が強いストレスになる)」性格だと思う。
 ネビュラのオリジナルも同じような質だったのだろうと思う。だからこそ現実との板挟みでああなったのだろう。
PR

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

プロフィール

HN:
Ghotiolo
Webサイト:
性別:
非公開

P R